このページでは、都道府県庁、市役所、区役所、町役場、村役場などの案内カウンターで視覚障害者に役に立つ機器を紹介します。
役所に視覚障害者が足を運んだとき、各課のカウンターで頂く活字の資料が読めないという課題があります。
そこで、役所の案内カウンターに下記のような便利な情報機器があって、案内カウンターの職員が簡単なガイダンスをしてくれれば、視覚障害者は大変助かります。
頂いた資料を、家に持ち帰る前にとりあえず確認したいものです。
案内カウンターに拡大読書器があれば、自分で内容を確認することができます。
全盲の方には、音声読書機が便利です。
印刷物をガラス面の上において、とても簡単な操作でその内容を音声で読み上げるので、家に持ち帰る前に自分で内容を確認することができます。
特に、音声・拡大読書機「よむべえ」という機器は、音声で読み上げると同時に拡大表示も行なえるので、弱視の方、全盲の方両方に便利に使える情報機器です。
また、操作もきわめて簡単なので、案内カウンターの職員が必要に応じて手助けすることもできます。
なお、よむべえで拡大表示するときは、パソコン用の液晶画面を接続するか、またはテレビ接続キットを用いてテレビにつないで行ないます。
案内カウンターを訪れた視覚障害者に伝えたい内容をあらかじめ「よむべえ」で読み取らせておけば、読み取り作業を行なうことなく、即座にその内容を音声でお知らせすることができます。
「よむべえ」は、印刷物を読み上げるだけでなく、フロッピードライブを外付けして、フロッピーディスクにデータを読み書きすることができます。
ですから、読み取った内容をフロッピーディスクに保存しておけば、いったんよむべえでほかの内容のものを読ませた後でも、フロッピーディスクから保存したデータを読み込むことにより、先ほどのお知らせを再び再生することができます。
このようにして、窓口で視覚障害のお客様に伝えたい情報をフロッピーディスクに分けて保存しておけば、必要に応じてその内容を即座にフロッピーディスクから読み込んで音声でお知らせすることができます。
SPコードという特殊な二次元バーコードで内容が印刷されている資料の場合には、スピーチオという機器で内容を確認できます。
印刷物の一部を点字にして持ち帰りたいという方のためには、点訳コピーシステム「あっと点訳」がお勧めです。
印刷物をガラス面にセットして、きわめて簡単な操作で、その内容を点字で打ち出すことができます。
なお、このシステムによる点訳コピーは、すべてを自動で行っていますので、点字で打ち出された資料にはある程度の誤りが含まれます。
しかし、普通ならかなりの労力を割いて点訳しなければならないことを考えると、2・3分でリーフレット1枚分の内容が点字で打ち出されるこのシステムには相当の価値があります。
なお、点訳コピーシステムが行う作業のうち、スキャン部分を除いた作業は、点字プリンタと
自動点訳ソフト「EXTRA」との組み合わせで実現できます。
しかし、この組み合わせですと、あらかじめ点訳するためのテキストファイルまたはワードファイルが用意されている必要があります。
また、パソコンを用いたシステムになりますので、利用者にかなりの操作負担をかけることにもなります。
点訳コピーシステム「あっと点訳」の場合には、操作もきわめて簡単なため、受付カウンターの職員が手助けすることも容易です。
さらに、点訳コピーシステムでは、キーボードからその場で入力してその内容をすぐに点字で打ち出すということもできます。
電話番号など、記憶しておくのには少し難しい内容などを職員がキーで打ち込んですぐに点字印刷して視覚障害の方に手渡しすることができます。
どんなに優しい機器でも、始めて触る視覚障害者がなにもレクチャーなしにいきなり使える機器はありません。
その意味で、案内カウンターに設置する機器は、案内カウンターの職員が利用者の視覚障害者に簡単なレクチャーをする必要が出てきます。
その観点から考察すると、
に関しては、はじめての方に対しても1分程度でもっとも重要な操作をレクチャーできる簡単なものです。
その意味で、上記のものは職員に負担をかけないシステムと言えます。
SPコードを読み取るスピーチオも操作が難しいわけではありませんが、視覚障害者にSPコードが印刷されている位置を意識してもらい、その部分を正確に機器の読み取り部分にあわせる必要があるため、
印刷物をそのままガラス面の上に置くだけでよいよむべえに比べると、職員の利用者に対するサポート負担が大きくなります。
自動点訳ソフト「EXTRA」との組み合わせによる点訳は、これらソフトウェアと点字プリンタの使い方に熟知した職員が行なうのが適切であり、来場した視覚障害者に使ってもらうのは事実上難しいシステムです。
なお、役所での視覚障害者用情報支援機器の整備は、平成18年度障害者自立対策臨時特例交付金の
視覚障害者等緊急基盤整備事業の対象になると考えられます。
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