このページでは、公共図書館における障害者サービス場面で、視覚障害者の利用者に役立つ情報支援機器を紹介しています。

図書館のカウンターでの機器の利用に関しては、図書館のカウンターでのページをご覧ください。

公共図書館における情報機器の役割

公共図書館には、膨大な印刷資料が所蔵されています。

それらの印刷資料を視覚障害者に提供する方法として、対面朗読や音訳、点訳などのサービスが行なわれています。

これらのサービスは、これまでも視覚障害者は大変大きな恩恵にあずかっており、非常に価値の高いサービスです。

ただ、唯一難点があるとすれば、そのほとんどが予約制であり、ふらっと来館して利用できるサービスではないということです。

情報機器の導入は、前述の有益な人的サービスを確保した上で、予告なく訪れる視覚障害者に対してもそれなりのサービスが展開できるシステムとして考えるのが妥当でしょう。

音声読書機の利用価値

音声・拡大読書機「よむべえ」は、印刷物をスキャンしてその内容を音声で読み上げる読書機です。

パソコン用のガメンやテレビを接続することにより、読み上げている内容を拡大表示したり、印刷物を画像として拡大表示することもできる機器です。

この機器を対面朗読室やAVルームなどに設置してあれば、いきなり訪れた視覚障害者でも、所蔵する図書をその場で閲覧することができます。

この機器は、ヘッドホンをつなげば読み上げ音声が外に漏れることはありませんので、ビデオを閲覧したり音楽を試聴するためのAVルームのようなところに配備しても構わないでしょう。

さらに、この機器では、デイジー録音のCD図書を聞くこともできますので、視覚障害者向けにデイジー録音の図書を所蔵している図書館にとっては、その面からも利用できる機器です。

なお、音声読書機で読み上げ易い印刷物と難しい印刷物の区別に関しては、プリントアクセシビリティ紹介サイトで解説しています。

拡大読書器の利用価値

弱視の方にとって特に利用価値があるのが拡大読書器です。

拡大読書器にはいろいろな種類のものがあり、常に新しい機種が出ていますので、選定に当たっては、その用途から十分に吟味することが望まれます。

録音図書を再生する機器

録音図書としては、カセットテープに録音されたものと、デイジー形式でCDに録音されたものとがあります。

いずれも再生機は比較的安価なので、図書館で数台所蔵しておき、必要に応じて来館した視覚障害者に貸し出すというサービスが望まれます。

以下に、まだ機種の少ないデイジー再生のできる機器のページを紹介します。

なお、上記のうち、「よむべえ」はデイジーCDは再生できますが、通常の音楽CDの再生はできません。

点字資料の作成について

資料を点字に直すのが「点訳」です。

点訳は、専門的な知識を持った人が時間をかけてこつこつとおこなわなければならないというのが従来の常識でした。

しかし、現在は、適切な設備を整えれば、かなりの部分を自動化でき、あなたのイメージをくつがえすほど簡単に、素早く点字の資料を作成することができます。

大量の部数を作るのなら専門の点字印刷業者に発注するのが当然ですが、たまにしか訪れない視覚障害の利用者のためには、必要なときに点字打ち出しのできるシステムを備えておく方が、結果的にコスト安且つ良サービスに繋がります。

点訳に対する労力の掛け方と点訳の質の関係については、下記のページでわかりやすく説明されています。

最新点訳ノウハウ紹介

職員の負担

どんなに優しい機器でも、始めて触る視覚障害者がなにもレクチャーなしにいきなり使える機器はありません。

その意味で、図書館に設置する機器は、図書館職員が簡単に覚えられ、利用者にも簡単に説明できる機器でなければなりません。

その観点から、

に関しては、はじめての方に対しても1分程度で簡単にレクチャーできますし、職員事態が利用するのもとても簡単です。

その意味で、上記のものは職員に負担をかけないシステムと言えます。

ただ、点訳変換印刷機で厳密に校正された点訳資料を作成しようとする場合には、機器の使い方というよりもむしろ、点字自体をしっかりと学習する必要が出てきます。

なお、音声・拡大読書機「よむべえ」でより正確に読み上げられる資料の作り方や

点訳変換印刷機でより正確に点訳コピーされる印刷物の作り方に関しては、

プリントアクセシビリティ紹介サイトを参考にしてください。

各施設における視覚障害者用情報支援機器の活用提案